シニア犬のサプリの選び方!目的別の栄養成分とおすすめサプリ5選
「うちの子もそろそろシニア。サプリって飲み始めた方がいいのかな」
そう感じ始めた飼い主さんが、きっとこの記事にたどり着いたのではないでしょうか。
犬も人と同じように、年齢を重ねると関節や皮膚など、体のあちこちに少しずつ変化が現れてきます。
この記事では、「そもそもサプリは必要なのか?」という疑問にお答えしつつ、目的別に選びたい栄養成分やサプリの選び方、おすすめ商品から実際に与えるときの注意点まで順番に解説していきます。
目次

本間ユミノ
新潟県出身。2児の母。食べることと寝ること、読書が好き。動かないことも動くことも好き。モットーは「夜を乗りこなす」
第49期 宣伝会議 編集・ライター講座修了。
カートからちょびんと顔を出し、「どこ行くの?」と外を眺めている表情を見るのが好き。ペットカートは行動の選択の幅だけでなく、飼い主とペットの幸せも広がる素敵なアイテムだなぁといつも思っている。
1.シニア犬にサプリは必要?

結論から言うと、シニア犬にサプリは「必要不可欠なもの」ではありません。
バランスの取れた食事を取れていて、毎日健康に過ごしているのであればそれでOK。
しかし、食事だけでは補いきれなくなってくる栄養をサポートする役割として、取り入れる価値は十分にあります。
犬にとって必要な栄養を、無理なく補ってあげられるのがサプリの強みです。
ただし、ここで大切な前提があります。
それは、サプリメントは医薬品ではなく、あくまでペットフードと同じ位置づけだということ。
農林水産省においても、ペットフードやサプリメントについて疾病の治療や予防を思わせるような表示を認めておらず、医薬品とは明確に区別しています。
つまり、サプリはシニア犬の体を「治す」ものではなく、日々の健康維持を後押しするものとして考えるのが正しい向き合い方だといえるでしょう。
2.犬のシニア期はいつから?

「シニア犬」や「シニア期」と一言で言っても、実は年齢の目安は犬の体格によってかなり差があります。
特に大型犬は成長が早い分、老化のスピードも早い傾向があるといわれており、小型犬と同じ感覚で年齢を捉えていると、ケアのタイミングを逃してしまうことも。
正式な基準はないものの一般的には7歳前後になるとシニア期とみなされますが、体格別に見ると以下のようなタイミングでシニア期に入ったとされることが多いです。
| 犬の体格 | 体重の目安 | シニア期に入る目安の年齢 |
| 小型犬 | 10kg未満 | 7〜10歳頃 |
| 中型犬 | 10kg〜25kg未満 | 7〜8歳頃 |
| 大型犬 | 25kg以上 | 5〜6歳頃 |
愛犬の体調や健康状態をよく観察し、かかりつけの獣医師と相談しながら判断するのが確実ですね。
3.目的別に見るサプリの主な成分

サプリは、含まれる栄養成分によって得意分野が異なります。
シニア犬でよく現れる体調の変化と、それに応じた目的別のおすすめ栄養成分を見ていきましょう。
【目的別:サプリの成分】
| こんな変化が気になる子に | 目的 | おすすめの栄養成分 |
| ・散歩を嫌がる
・階段や段差を避けるケア ・歩き方がぎこちない |
関節のケア | ・グルコサミン
・コンドロイチン ・エイコサペンタエン酸(EPA) ・ドコサヘキサエン酸(DHA) |
| ・被毛のパサつき
・フケ ・皮膚の乾燥 |
皮膚・被毛のケア | ・エイコサペンタエン酸(EPA) ・ドコサヘキサエン酸(DHA) ・ビオチン |
| ・夜鳴き
・同じ場所をぐるぐる回る ・呼びかけへの反応が鈍い |
認知機能のケア | ・エイコサペンタエン酸(EPA) ・ドコサヘキサエン酸(DHA) ・ビタミンE |
| ・便秘がち
・便がゆるい ・お腹を壊しやすい |
腸内環境・免疫のケア | ・乳酸菌などの善玉菌 ・フラクトオリゴ糖 |
4.サプリの選び方チェックリスト

実際に「愛犬にサプリをあげよう!」となれば、次に大切なのは商品選び。
値段やパッケージのかわいさなどで選ぶのではなく、押さえておきたいポイントをしっかりとチェックして選ぶようにしましょう。
シニア犬は免疫力や抵抗力が低下している可能性もあります。
健康状態に合っていないサプリを選んでしまうと、かえって健康被害を引き起こす恐れがあることを考慮し、慎重に商品選びを行ってください。
【サプリ選びのチェックリスト】
| チェック項目 | 確認ポイント |
| 成分表示 | 目的の栄養成分がどのくらいの量含まれているか |
| 形状 | 顆粒、粉末、ペースト、錠剤など、愛犬が食べやすい形か |
| 対象年齢・犬種 | 「シニア犬用」「大型犬用」など、愛犬に合った表示があるか |
| 添加物 | 保存料・香料・着色料などの有無 |
| 与えやすさ | 普段のフードに混ぜやすいか、そのまま食べてくれそうか |
特に形状選びは見落とされがちですが、実はとても重要。
硬い錠剤が苦手な子には、砕きやすい顆粒タイプやペーストタイプが向いていますし、逆に少量で管理したい場合は錠剤タイプが便利です。
錠剤を粉々に砕いて、フードに混ぜやすくする「ピルクラッシャー」という便利グッズもあります。
※サプリの中には砕くことがNGとなっている製品もあるので、商品の注意書きをよく読み、心配な場合は獣医師に事前に相談してから与えるようにしましょう。
せっかく良い成分が入っていても、愛犬が食べてくれなければ意味がないので「続けやすさ」も選び方の大事な基準として意識してみてくださいね。
また、サプリメントの安全性については、農林水産省と環境省が共管で施行した「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」という法律によって成分の規格や表示の基準が定められています。
国内で流通しているサプリメントは、こうした基準のもとで製造・表示されているということも、選ぶ際の安心材料の一つになるでしょう。
5.おすすめのシニア犬向けサプリ5選
どの商品も、与える前にパッケージの給与量を確認し、持病がある場合は獣医師に相談してから取り入れるようにしましょう。
5-1.アンチノール プラス(ベッツペッツ)

ニュージーランドの海で採れた緑イ貝オイルと、南極海由来のオキアミから採れるクリルオイルを掛け合わせた海洋性脂質「EAB-277」を配合し、関節・皮膚被毛・脳・血管など全身の健康維持を意識したサプリで、動物病院での取り扱い実績も豊富。
関節や認知機能など、複数面の体調変化をまとめてケアしたい方におすすめです。
5-2.わんこの歩(わんちゃんライフ)

グルコサミン、コラーゲンや緑イ貝など関節の健康に良い成分を多数配合。
さらに、筋肉サポート成分であるBCAAも配合されているので、散歩を嫌がったり歩き方がぎこちなくなったりしてきた子の関節や筋肉の働きをサポートするサプリです。
5-3.つやつやビューティ(DHC)

コラーゲンやビオチンの他、つやつやとした毛並みに役立つミレットエキスを配合し、皮膚のうるおいをサポートするサプリ。
被毛のパサつきやフケが特に気になるシニア犬におすすめの、ピンポイントケアサプリです。
5-4.ハオーラプラス 犬用(コムペット)

乳酸菌とビフィズス菌を配合し、コラーゲンやラクトフェリンなど8種類の有用成分でトータルサポート。
いつものドッグフードに振りかけるだけで続けやすいサプリメントです。
お腹の調子や、加齢に伴う免疫の変化が気になるシニア犬におすすめ。
5-5.スッキリの喜び(うちのこケア)

こちらも乳酸菌とビフィズス菌、オリゴ糖を中心とした腸活サプリ。
チキン風味になっているので、食欲の落ちてきているシニア犬にもぴったりです。
6.サプリを与えるときの注意点
本記事の冒頭でも解説した通り、サプリは「必要不可欠なもの」ではありません。
仮に体調の変化が起きていたとしても、普段の食事や生活の見直しによって改善すれば、それが一番ですよね。
また、高齢犬用のドッグフードを普段から与えている場合には、それで十分な栄養成分を摂取している可能性もあり、サプリメントをさらに与えてしまうと、過剰摂取になってしまう恐れもあります。
従って、「体に良さそうだから多めに」という考え方は禁物。
どんな成分であっても、過剰に摂取すれば体に負担をかけるかもしれないという点は、必ず頭に入れておきましょう。
パッケージに記載された給与量を守ることはもちろん、持病がある場合や服薬中の子は、サプリを与える前に獣医師に相談するようにしてください。
サプリを与え始めたら、体調や便の様子、食いつきなどに変化がないか、定期的な様子の観察も大切です。
もし体に合わないと感じたら、無理に続けず、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。
7.まとめ

シニア犬のサプリは、飲ませておけば安心というものではなく、愛犬の変化に合わせて上手に付き合っていくものです。
関節や皮膚、被毛、認知機能、腸内環境など、気になる体調の変化に合ったものを選ぶこと。
そして成分表示や形状、添加物といったポイントをきちんとチェックした上で、続けやすいものを選ぶこと。
この2つが、後悔しないサプリ選びの土台になります。
今回ご紹介した5つの商品も、あくまで目的別の一例です。
愛犬の様子と照らし合わせながら、選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
持病がある場合や薬を服用中の場合は、必ず事前にかかりつけの獣医師に相談し、無理のない範囲で取り入れてあげてください。
愛犬が長く元気に過ごせるよう、日々の食事や生活習慣を土台にしながら、サプリを上手に取り入れていきましょう。