獣医師からのアドバイス
ペットカートを賢く利用するために
ペットカートデビューは何歳ぐらいなんだろう?ペットカートを使う場面って?
獣医師からのペットカートでのお散歩のススメと、選ぶときのポイントをご紹介します。
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子犬の大切な
「社会化期」を逃さずに従来、子犬は最後のワクチンが済むまで散歩は禁止と言われていました。しかし、それでは子犬が外界とのつきあい方を学ぶ大切な「社会化期」を逃してしまい、問題行動を起こす原因になりかねません。こうした社会化期に、感染の危険がある地面を歩かせたり、他の犬との接触なしに、安全なお散歩ができるのは、ペットカートの大きなメリットのひとつです。
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足腰の弱った高齢犬の
「いい刺激」にペットの長寿化が進み、高齢犬が増えています。足腰も弱り、お散歩はかえってかわいそうと感じる飼い主さんも多いのですが、高齢になっても適度な運動や外界の刺激は、認知症予防にもつながる大切なことです。
ペットカートでお出かけし、外の空気にふれたり、様々なにおいや音を感じることは、犬にとってストレス軽減や気分転換のいい機会になるでしょう。 -
ペットカートを選ぶ時のチェック
ポイントとは?走行時の振動や衝撃が少ないこと。犬は暑さに弱いので、キャリー内の温度・湿度が上がりすぎないよう、直射日光や路面からの輻射熱への対応、通気性の確保などがなされていること。もちろん、脱走・転落の防止策も大切です。赤ちゃんのベビーカーに乗せるときと同様、ペットカートを選ぶときも使うときも、犬の体の負担がかからないよう気をつけてあげてください。
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監修獣医師
グラース動物病院 小林 豊和 先生 -
グラース動物病院(東京都・杉並区)院長。最新の獣医料の提供とともに。
予防医学を重視し、肥満犬や高齢犬の生活指導や食事指導にも注力。
著書・テレビ出演など多数。